令和4年度 第三回 創業支援セミナー
令和4年度 第三回創業支援セミナーの様子をお伝えします!
今回は理学療法士で整体院を開業した瀧石さんと
天然酵母のパン屋さんを創業した立花さんに講師をお願いしました。
お二方とも開業からの日数が浅く、開業したてならではの悩みや
これからの目標などを参加者の皆様にお話ししていただきました。
☆講師と演題
・シンスリティー疼痛研究所
瀧石 しんす さん
・天然酵母パンとおやつのお店 Nicori
代表 立花 あゆみ さん
☆参加人数
9名
☆セミナーレポート
瀧石しんす さん
高校卒業後、ギターを持って上京。
30歳までバンド活動。
日田に帰って仕事をしようと相談をしたところ、
この年齢から仕事を探すのであれば、資格が必要とアドバイスを受ける。
「30歳からの専門学生」
元々、勉強が大の苦手だったという瀧石さん。
理学療法士の資格取得に向けて、18歳の学生達と勉強をする日々。
理解する楽しさに目覚め、毎日家に帰ってからも猛勉強していたそうです。
無事に資格を取得し35歳で就職。
その頃、同級生は既に10年以上のキャリアを積んでいたとのこと。
負けたくないという強い思いで、
個人的に理学療法士の勉強会に参加をすることに。
10年間の修行を経て開業。
開業に当たって市役所の補助金と、クラウドファンディングを活用して
お店の開業資金に充てたそうです。
学生時代の友人達に職人が多く手伝ってくれたことで、
初期費用の負担がだいぶ軽くなったと瀧石さん。
瀧石さんの話から、情報収集の大切さや継続して学び
アップデートしていく大切さを学びました。
☆質問
- Q. 開業する時期はいつ決めましたか?
A.個人的に勉強会に参加をしていた時期に10年間は修行をして、絶対に開業をしようと決めました。 - Q. 実際に開業をしてみて、当初思い描いていたことと違っていたことはありますか?
- 病院での実績はあるし余裕だろうと思っていたけど、実際は難しい。
保険適用のお店と比べられた時に自分の価値を考えるようになりました。
- Q.どういう人が起業に向いていると思いますか?
A.学び続けることが苦でない人。
立花 あゆみ さん
ケーキ屋さんに10年間従事。
仕事に行って帰っての毎日に疑問を持ち、一念発起して創業。
開業資金の用意をしていなかったこともあり、
自宅の一角を改装してパン屋さんを始める。
最初は3,4種類のパンを販売していたそうです。
なかなか軌道に乗るまで最初は大変で、
朝倉市のカフェでバイトを掛け持ち。
休み無く毎日必死に働いていました。
そうした中でもなんとか頑張れたのは、
豆田町の一角でパンの出張販売をさせてもらえたり、
朝倉市のカフェではnicoriの日を作ってもらえたりと
周りの方々に沢山助けて貰っていたからです。
そうして少しずつ営業を重ねて行くと、
人との繋がりが大きく広がっていくのを感じ
自分でやっていける自信に繋がってきたそうです。
一口に創業と言っても、業種・事業規模などは人によって様々。
立花さんは心配性な性格ながら、一歩ずつ着実に進化しています。
やりながら、何かに迷った時には、自分が一番すっきりする選択が良いのだと教えてくれました。
☆質問
Q.お店の周知はSNSで行っていますか?
A. SNSも活用していますが、口コミでの広がりが大切だと思います。
ちなみにSNSは公式LINEの活用もオススメです。
高齢者層にリーチすることができます。
Q.気分転換はどうやって行っていますか?
A.基本一人での作業が続くので、作業中に友人と電話をしたりしています。
気分の上がり下がりがパンの味に影響することもあるので気を付けています。
☆総括
今回のお二方は創業から間も無いということもあり、参加者の方々にとって
近い目線での講義になったように感じました。
参加者との意見交換会では沢山の質問が飛び交い、
参加者の悩みや課題感が飛び出ることはもちろん
講師陣の悩みを共有するシーンもありました。
改めて創業はゴールでは無くスタートなのだと
考えさせられる時間となりました。
参加者の皆さんの一歩を後押しできるきっかけになれば幸いです。